学生時代の旅の思い出

八丈島編

学生時代に無計画で旅行をするのを常にしていましたが、たまには計画して旅行しようと言うことになりました。もちろん夏休みの旅行です。学生最後の夏です。実際は、2人が留年して、来年も学生の夏を迎えたのですが、その時はわかりません。みんなはりきっています。目的は、旅行ですが、あきらかに女の子としりあいになりたいという下心がみえみえです。夏と言えば海。しかもお金が安く、旅気分があじわえて、なおかつ海のきれいな場所。となると伊豆7島しかありません。問題はどのしまにするかです。大島は近すぎる。新島はナンパすぎる。式根島はマニアックすぎる。三宅島は、神津島は、などと珍しく深く考えています。そしてでた結論は、八丈島です。伊豆7島で最も遠くにある島。どこかエキゾチックで外国のようなイメージがありました。決め手になったのは、ある男が言った、八丈島に来る女の子はイケイケではない寂しがりやさんだ、という一言です。そうです寂しがりやさんは、誰かを求めているのです。島の旅は竹芝桟橋からはじまります。予想通り、女の子のグループがいっぱいいます。船に乗り込むと、宴会です。近くに女の子もいましたが、まだ早いと声をかけません。いつのまにかお酒を飲み過ぎて寝てしまいました。朝は早くから、島に着きます。新島、三宅島、次々と島によっては女の子たちが降りていきます。おいおいと思っているうちに、船内はわれわれと、八丈島に里帰りするらしきご年配の方々だけに。そんなばかな。夢は島へ上陸するまえに終わってしまいました。いや、きっともう寂しがりやさんは島に上陸して我々を待っているぞ、という誰かの言葉をたよりに島をめぐりました。島には寂しがりやのヤギや八丈島のキョンしかいませんでした。我々の方が格段に寂しそうでした。八丈島は流人の島で、めぼしい観光地は墓くらいしかありません。それでも南国らしくハイビスカスがあちこちに咲き誇っていました。